たまごコラムcolumn

知ってた?脳に超イイ働きをする卵黄のパワーUPDATE. 2018.12.06

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みんな大好きなたまごは、毎日の食卓に欠かせない、日本人の食生活には欠かせない、栄養満点の素晴らしい食材です。

 

たまごには、卵黄、卵白それぞれに異なる栄養素があり、私たちの体に対して「いい仕事」をしてくれていることは過去のコラムでもお伝えしましたが、他にもたまごには体に対していい働きがたくさんあるんです!

 

近年の研究では、実はたまご(特に卵黄)に脳を活性化する物質が含まれ、小さな赤ちゃんからお年寄りまで家族みんなの脳を元気にしてくれるということがわかってきました。

 

今回は、たまごの主役とも言える「卵黄」にスポットをあて「卵黄」に秘められた驚くべきパワーについて紐解いていきたいと思います。

 

 

卵黄には、たまごの栄養素の多くが含まれています

 

「完全栄養食品」と言われるほど、あらゆる栄養素がぎゅっと詰まっているたまご。バランスのとれた幅広い栄養を摂取でき、その栄養成分の多くが「卵黄」=「黄身」に集約されています

 

では、卵黄にはどんな栄養成分が含まれているかをご紹介しましょう。

 

卵黄の栄養成分のなかでも特に優れているもの

 

文部科学省の「鶏卵の成分(五訂日本食品標準成分表)と卵1個あたりの栄養素摂取比率」によると、卵黄にはたんぱく質、脂質、さらにはビタミンやミネラルが多く含まれています。

 

鶏卵の成分(五訂日本食品標準成分表)と卵1個あたりの栄養素摂取比率

 

なかでも注目は、脂質の30%に含まれる「リン脂肪質」と呼ばれるもの。これは、脳や神経組織、細胞膜を作る物質で、大豆やレバーにも含まれる栄養素です。たまごの卵黄は、すべての食品の中でも最もリン脂質の含有率が高く、それは大豆の3倍近くにもなります。

 

では、卵黄に含まれる栄養素の中で特に秀でているものをご紹介しましょう。

 

タンパク質や脂質

卵黄には、私たちの体を作るのに欠かせない栄養素の「タンパク質」や良質の「脂質」が豊富に含まれています。ひと口にタンパク質といっても、その種類は約20種類ほどあると言われており「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」に分けられるのですが、たまごには体内で作ることのできない「必須アミノ酸」9種類がすべて含まれているのです。

 

カルシウム

ヒヨコの骨格づくりに必要なカルシウムも含まれてます。私たちの骨を強くしてくれ、成長期の子どもたちやお年寄りには特に積極的に摂取してほしい栄養素です。

 

 

卵黄に圧倒的に含まれる「リン脂質」

栄養満点の卵黄ですが、特に着目したいのが、脂質に含まれている「リン」です。卵黄に含まれる機能性脂質で、その構造にリンを持つことから「リン脂質」とも呼ばれています。

 

その優れた栄養素は私たちの生活のなかでも活用され、天然の乳化剤として、食品や化粧品、医薬品などにも使用されています。

 

 

卵黄のリン脂質に含まれる「コリン」が脳をイキイキとさせる

 

卵黄に含まれる「リン脂質」には「コリン」と言う成分が含まれており、これは脳を活性化させる役目があると近年注目を集めています。

 

私たちの体をつくる、約60兆個の細胞の一つひとつにはリン脂質が含まれており、このリン脂質の重要な成分が「コリン」というもので、記憶や学習に深く関わる神経伝達物質です。また高齢化社会にともない、アルツハイマー病や認知症予防にも効果があるとされ、注目を集めている栄養素なのです。

 

コリンには次のようなパワーが秘められています。

 

①脳を活性化する

 

先にも述べましたが、「リン脂質」は脳や神経組織、細胞膜を作る重要な物質で、そのリン脂質に含まれる「コリン」は脳を活性化させる効果があると言われています。

 

脳には、毒物などが入り込むのを防ぐために「脳関門」という関所があり、この脳関門を通過しやすい栄養素と通過しにくいものがあります。卵黄に含まれるコリンは、食品のなかでも最も脳に吸収されやすく、脳に届きやすい性質を持っているのです。

 

➁認知症の改善

 

卵黄のコリンとビタミンB12と組み合わせて摂取すると、認知症の改善に効果を発揮するといわれています。たまごはコリンが豊富に含まれているうえ、ビタミンB12も含まれているので無敵なのです!

 

「お年寄りは、たまごを食べ過ぎない方がいいのでは?」と思っている方もいるかもしれませんが、認知症予防や脳の活力アップのためにも、むしろ高齢者の方には積極的にたまごを摂取していただきたいですね。

 

 

たまごは脳だけでなく【生活習慣病】の予防にもなる

 

たまごのコリンは血管を拡張させ血圧を低下させるため、高血圧の予防効果があると言われ、生活習慣病の予防にも役立ちます。

 

また、コレステロールや中性子脂肪の量を適切に保つ働きがあるため、高コレステロール血症や動脈硬化症脂肪肝などの予防や改善にも働きかけます。

 

中性脂肪値が高いことと、善玉コレステロール値が低いことが特徴のメタボリックシンドロームですが、たまごには先にもお伝えしたように、中性脂肪の量を調節するコリンが含まれているうえに、中性脂肪を増やす原因となる炭水化物がほとんど含まれていないので、たまご摂取しても内臓脂肪を増やす心配はありません。メタボや生活習慣病で悩む中高年には、心強い味方なのです!

 

 

たまごを食べて子供の脳の成長、お年寄りの脳の老化の予防に(まとめ)

 

いかがでしたか?卵黄に含まれる神経伝達物質の栄養素「リン脂質」と「コリン」は、脳の発達や活性化に大きな働きを促してくれることが分かりました。

 

たまごを食べるだけで、学習能力がアップしたり、認知症予防やアルツハイマー病にも効果を示してくれると聞けば、脳の活性化のためにも積極的にたまごを摂取したいですね。

 

さすが【完全栄養食品】と言われるたまごの底力! 元気で若々しい脳を保つため、そして勉強盛りのお子さんの脳の活性化を促すため、たまごを毎日食べる習慣を身につけましょう。

 

 

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