これまで何度か「たまごコラム」でも、藤野屋の平飼いたまごについてお話しせていだきましたが、「平飼いたまご」とは、日本の養鶏業者の大半が取り入れている「ケージ飼い」ではなく、平たい地面の上に鶏を放して飼う養鶏方法で育った鶏が産んだたまごのことをいいます。
平飼いたまごの過去記事はコチラから
「食べるものに意識の高い方にこそ食べてほしい【こだわり平飼いたまご】の魅力」
平飼いは日本の養鶏スタイルとしては少数派ですし、ケージ飼いよりも養鶏自体に手間暇がかかるのですが、自然の風や日光が射し込む鶏舎の中で、砂浴びをしたり、自由に走り回ったりと自然に近い環境の中でのびのびと育った健康な鶏が産むたまごは、安全で質も良く、何よりも生命力を感じる濃厚な味わいが楽しめます。
平飼いたまごは普通のたまごと比べると、値段はやや高めではありますが、「少しくらい値段は高くても安全で栄養があるものを口にしたい」という主婦の方や、食材の質と味わいにこだわりをもつ飲食業、旅館業の方々など、食の意識が高い消費者からじわじわと人気が広がってきています。
そんな平飼いたまごの美味しさの秘密はたくさんあるのですが、大きな要素としては「水」「餌(飼料)」「土」が挙げられます。今回は平飼い養鶏におけるこの3つのキーワードについて詳しくご紹介していきたいと思います。
平飼いたまごの美味しさのヒミツ①。まずは「水」。久住の名水にさらなる技術をプラス
まずはじめにお話しするのは「水」についてです。
藤野屋久住農場がある大分県竹田市久住町は、日本の名水百選にも選ばれた湧水群が数多くある全国屈指の名水の地。ゆえに鶏たちが飲む水も当然美味しいのですが、私どもは久住のおいしい水に、さらに「BMW技術」という技法を取り入れ、精製しています。
「BMW技術」とはB=バクテリア、M=ミネラル、W=ウォーターの頭文字をとったもので、自然の浄化作用をモデルに、微生物(バクテリア)の力を借りて活性化させた水を、飲料水などに使う技術のことです。
藤野屋では、【平飼い】だけでなく【ケージ飼い】にも、BMW技術によって精製された水を飲料水として与えているほか、平飼い鶏舎内の土の上に撒布する水としても使用しています。
BMW技術を取り入れることのメリットとは?
鶏はとにかく暑がり。汗腺がないので、熱くても人間のように汗を書いて体温を下げることができないので、水分補給は欠かせません。
「BMW技術」によって活性化させた「生き物にとってよい水」を飲み育っていく鶏は、病気をしにくく健康で丈夫な体になりますし、そんな鶏が産んだたまごは安心・安全で、食べる人の健康にもつながっていくのです。
平飼いたまごの美味しさのヒミツ②。美味しいたまごづくりのためにたどりついた「飼料」
次に、平飼いたまごならではのこだわりのひとつとして、鶏が毎日食べる「餌(飼料)」があげられます。
現在藤野屋で生産している平飼いたまごは「平飼いたまご」「地養卵」「ハーブたまご」「こだわり平飼いプレミアム」と4種類あります。
どの平飼いの鶏にも私たちが【レギュラー飼料】と呼んでいる、トウモロコシを主原料とした配合飼料を与えているのですが、 さらに商品の種類によってこの配合飼料をベースに、異なる+αの栄養素を加えています。
「平飼いたまご」の飼料
トウモロコシ、麦など数々の原料を配合・加工して栄養素が調合されたベーシックな配合飼料=【レギュラー飼料】のみ。栄養価が安定しています。
「地養卵」の飼料
【レギュラー飼料】に加え、自然から培われた飼料である地養素含んだ飼料を与えています。クセが少なく、コクと甘味があるのが特徴です。
「ハーブたまご」の飼料
【レギュラー飼料】に、ナツメグやシナモン、タイムなどのハーブをブレンドしています。ハーブの効果により臭みがなく、あっさりとした美味しさが人気です。
「こだわり平飼いプレミアム」の飼料
平飼いたまごのなかでも「こだわり平飼いプレミアム」はお値段が最も高い商品なのですが、それにも理由があります。
「こだわり平飼いプレミアム」には、【レギュラー飼料】に加え、抗酸化作用が高い「アスタキサンチン」を含んだ原料【ファフィア酵母】を加えています。
ファフィア酵母に含まれる「アスタキサンチン」は女性の味方
ファフィア酵母に含有されている「アスタキサンチン」は、自然界にある天然の色素で鮭、エビ、カニなどに多く含まれています。トマトのリコピンや、ニンジンのカロテンなどと同じくカロテノイドの一種で、活性酸素を消去する「抗酸化作用」が非常に高い成分として注目されています。
抗酸化作用によって老化を防ぎ、アンチエイジングの効果があるとされるアスタキサンチンが多く含まれている「ファフィア酵母」を添加した飼料を食べて育った鶏が産んだ「こだわり平飼いプレミアム」は、美容・健康意識の高い女性にとって、とっても嬉しいたまごなのです。
アスタキサンチンについてもっと詳しくは、スキンケア大学さんのサイト「美容成分の基礎知識:アスタキサンチン」をご覧ください。
平飼いたまごの美味しさのヒミツ③。自然の循環を大切にした丁寧な「土」づくり
最後にご紹介するのは「土」。
例えば花の栽培や野菜づくりと同じように、平飼いの養鶏においても暮らしの土台となる「土」のコンディションはとても重要です。
鶏は本来、朝たまごを産み、土の上を走り回り、くちばしで地面を突いて餌を探し、砂遊びをし、暗くなってくると止まり木で寝るということを繰り返す習性があります。
私たちはこの鶏本来の習性を活かせるように、スタッフが土を耕し「床づくり」をして、鶏が自由に走り回ったり、砂遊びをしたりするために最適な状態を長年保っています。
土を耕し鶏にとって最適な土づくりをおこなうことで、よい状態の土の上を鶏が走り、さらに土がほぐされ、鶏のフンや微生物が「自然の肥料」となり、よりいっそう土に栄養を与えてくれるという好循環を生み出せるのです。
また、藤野屋の鶏舎は南向きで日当たりが良い構造になっています。日当たりの良い鶏舎では鶏が太陽とともにリズムよく健康的な生活を送るため、平飼い鶏舎の土づくりにとっても、とても良い条件となるのです。
3つのこだわりと久住の自然が美味しいたまごを作ります
「BMW技術」という特別な技法を取り入れた「水」、たまごの味わいや栄養素のカギを握る「餌」、鶏が健康的に暮らすための「土」、この3つは藤野屋の平飼いたまごづくりにとって欠かせない大切な要素です
さらに、標高600m以上ある久住高原の麓に位置する平飼い鶏舎「藤野屋久住農場」は、暑さに弱い鶏にとって、夏は涼しく快適に過ごせるベストな環境。
これらの自然の恵みをたっぷり受けた鶏から産まれた新鮮なたまごは、安心・安全であることはもちろん、その品質と美味しさは自信をもってオススメします。大自然と美味しい水で育った、生命力あふれる健康なたまごをまずは一度ご賞味いただければ、その違いを感じていただけるはずです。
こだわりの「平飼いたまご」のお求めは、藤野屋オンラインショップから
https://taketa-fujinoya.shop-pro.jp/