誰だってどんな食べ物もせっかくなら「おいしくて安全なものを口にしたい!」と思うのはごく自然な考えですよね?
身近な食材のたまごだって、それは同じ。むしろ食卓に登場する頻度が高いからこそ、「おいしい」「安全」という点にはこだわりたいという方が増えてきています。
おいしくて安全なたまごづくりは「環境」と「衛生面」への配慮がポイント
「安全も美味しさも、どっちも妥協したくない」というたまごづくりには、養鶏場や工場内の「環境」や「衛生面」はきわめて重要なポイントになります。
たとえどんなに質のいい餌を鶏に与えたとしても「環境」と「衛生面」への配慮がしっかりと整っていなければ、おいしいたまごを作ることはできません。
というのも、衛生的で最適な環境の中で過ごしている鶏は、健康に暮らせているということであり、健康的に育った鶏こそ安全でおいしいたまご産むことができるからです。
しかし養鶏場のなかには、安全面・衛生面が万全とは言い難い現実も
ところが、残念ながら同業者の中には、ずさんな管理状態の養鶏場があるというのも現実です。弊社のスタッフは仕事柄、これまでさまざまな養鶏場を目にしてきたのですが実際に、次のような養鶏場があったのも事実なんです…。
鶏糞の管理ができていない、鶏舎内の美化ができていない
鶏糞の管理をきちんと行っていない養鶏場は、鶏にとって劣悪な環境であることはもちろん、その臭いなどが理由で、近隣住民からの苦情やトラブルの原因にもなっているようです。
「GPセンター」を通さない養鶏場の中には、産みたての卵を洗わずに提供している
「GPセンター」とは、鶏舎から集められたたまごを選別し、パック詰めする工場のこと。
GPセンターのない小規模の養鶏場などは、まれに産みたての卵を洗わずにそのまま販売しているなんていうことも目にしたことがあります。
保存性という意味ではたしかに、たまごは水分や湿気に弱い食べ物なので洗ってしまうと鮮度が多少劣るという面もありますが、やはりきちんと「洗卵」という工程を設けることは、衛生面を考えると必要不可欠!「洗卵」を行うことで、恐ろしい「サルモネラ菌」の繁殖を防ぐことができるからです。
藤野屋ではGPセンターにて、「洗卵」はもちろん「殺菌」もしっかりと行っています。
藤野屋は365日、たまごづくりに最適な環境整備と衛生管理を徹底しています
藤野屋では、暑い日も寒い日も、一年を通じて、おいしいたまごづくりのために環境の整備に最善を尽くし、衛生面の管理も徹底しています。
例えば養鶏場内への車両乗入れも、病気を持ち込まないために、関係者以外の車両乗り入れは基本禁止。関係車両やスタッフ、また来客の方に関しても、消毒してからでなければ入場できないようにするなど「絶対に養鶏場に病気を持ち込まない」ために最大限の予防に努めています。
GPセンターに関しても作業スタッフ全員が「生ものをあつかう」という意識を高く持ち、靴や衣服の消毒はもちろんのこと、機械の洗浄や工場の掃除も、毎日徹底して行っています。
またセンター内の室温は常に20℃以下に設定。一年中「たまごにとって最適な環境」を保ちながら業務に取り組んでいるんです。
美味しくて安全なたまご選びのポイントは「鮮度」と「保存温度」
たまご選びで気をつけることは、まず「鮮度」です。肉や魚と同じで、たまごもやはり「鮮度」と「保存温度」がとても大切なポイントとなります。
たまごの商品によってはパッケージに採卵日が記載されているものもあるので、購入する日と採卵日が近いものが、より新鮮ということになりオススメです。
野菜を選ぶように、たまごも地元産を選んでみる
さらに鮮度のことを考えるならやはり流通過程が短く、出荷してすぐに買うことができる、「地元で採れたたまご」が良いでしょう。
流通が発達した今、遠く離れた地域の食べものも簡単に手に入るようになりましたが、ご自身が住んでいる土地で作った農作物を食べることは、旬の風味を味わい、栄養価や地域の食文化を見直すきっかけにもなるのではないでしょうか?
食材を買うとき、生産者と産地が見える地元産のものを、と心がけている方は多いと思いますが、たまごについても、ぜひ地産地消を意識してみてください。
単に鮮度が高いというだけでなく、地元に対する愛着もわいてくるかもしれません!
たまごの鮮度は「温度」が命。陳列場所がきちんとしているかもチェック!
たまごの鮮度には温度管理も影響してきます。サルモネラ菌の増殖を防ぐためにも、安定的に10度以下で保存することが望ましいので、夏場は店内の涼しい場所や、冷蔵できる場所にたまごが陳列されているかなども、安全なたまご選びのポイントのひとつとなります。
栄養の違いはたまごの【色】ではなく「飼料」にあります
「たまごの色によって、栄養は違うのですか?」といった質問はよくいただきますが、結論から言うと、たまごの【色】による栄養の違いはありません!
栄養の違いを紐解くのであれば、鶏が食べる「飼料」に注目してみましょう。
「飼料」の違いによる藤野屋の個性豊かな商品
藤野屋で養鶏している鶏には、栄養価にバラつきがなく保存性の高い「配合飼料」をメインで与えていますが、そのほかにも「配合飼料」にプラスアルファの栄養素を加えた、個性豊かな商品も揃えています。
〇地養卵
自然が培った飼料である「地養素」を含んだ飼料で育った鶏が産んだたまご。クセがなく、あっさりとしたコクと甘味が特徴です。
〇ハーブたまご
主原料のトウモロコシにナツメグやシナモン、タイムをブレンド。臭みがなくクセがない、あっさりとした味わいです。
〇さくらたまご
主原料に加え、地養素、ビタミンK2、マリーゴールドが入っています。鮮やかな色の黄身とあっさりとした味わいで、どんな料理にも合います。
〇こだわり平飼いプレミアム
抗酸化作用が高い、アスタキサンチンを含んだファフィア酵母を加えています。美容・健康意識の高い女性にうれしいたまごです。
「飼料」によって味も見た目(特に黄身の色)も異なるので、どんな飼料が使われているのか、それぞれのたまごの特色をぜひチェックしてみてくださいね。
黄身がぷりんっ、白身もこんもり山のよう=新鮮なたまごの証
「良いたまご」と一口に言ってもその定義は人それぞれ。「鮮度」を気にする方もいれば「栄養価」の高さを大事にする方、「安全性」をもっとも重要視する方、「価格」が安いのが一番と思う方…。いろいろな角度からの見方がありますので、何をもって「良いたまご」と判断するのかは意見が分かれるところです。
しかし私たち「たまご屋」から間違いなく言えるのは、黄身がぷりんっ、白身もこんもりしているのは「新鮮なたまごの証」ということ。
賞味期限が近づくにつれて、この見た目の「弾力感」は徐々になくなっていきます。(賞味期限が近いたまごを実施に割ってみるとわかると思います)
しかし実際にたまごを割ってみるまでは分からないことなので、もしも新鮮なたまご=良いたまごとお考えになるのなら、一度購入してみて「ここのたまごはいつも新鮮」とおぼえておくとよいかもしれませんね。
直売所とスーパーでたまごを買う際のメリット・デメリット
たまごを買う場所というと、多くの方々はスーパーへと足を運んでいるかと思いますが、農畜産物を生産者が直接販売する直売所もまた、おいしいたまごをゲットできる場所のひとつです。
じゃあ一体それぞれどんなメリット・デメリットがあるのでしょう?
スーパーでたまごを買う【メリット】
- ・大量に仕入れるので価格が安い。
- ・商品在庫が安定しているので、多くの人にたまごの美味しさを伝えることができる。
- ・特殊卵を含め、たまごの色、サイズ、数など、幅広くさまざまな商品が販売されている。
※特殊卵とは…「レギュラー卵」(一般的なたまごのこと)の近くにある、冷蔵ケース内に陳列されているたまごで、私たち卵業界ではそう呼んでいます。「特殊卵」はレギュラー卵に比べ、飼料や養鶏方法にこだわりを持った養鶏場が生産した、比較的値段の高いものが多いです。
スーパーでたまごを買う【デメリット】
- ・鮮度は直売店よりもどうしても多少劣る。
・生産地・生産者の特定が難しい。
直販所でたまごを買う【メリット】
- ・スーパーなど小売店よりも鮮度がよいものが多い。
- ・生産地、生産者がわかる。
直販所でたまごを買う【デメリット】
- ・商品や養鶏場によっては未洗卵(未殺菌卵)のものがある。
- ※たまごの中身に影響はありませんが、やはり衛生的に気になる人もいるかもしれません。
- ・日々、店頭に並ぶ商品やその在庫にムラがある。
藤野屋にも直売所があります
清らかな名水と豊な緑に囲まれ、おいしくて安全なたまごづくりにおいて恵まれた環境にある藤野屋には、新鮮なたまごが手に入る「たまごの直売所」が併設されています。直売所には、工場からそのまま店先に並べられるので、たまごの鮮度には自信アリです!
また直売所限定の商品や、市場に出荷はされなかったものの、味や品質には問題がなく値段がお手頃な「規格外たまご(加熱専用)」など、スーパーではお目にかかれないたまごが手に入るので、常連のお客様にもご好評いただいています。
さらにたまご特売日や、たまごの詰め放題など、直売所だからできる企画も盛り込んでいるのも特徴です。
藤野屋はスーパーと直売所、どちらで買っても安心・安全でおいしいたまごをつくっています
藤野屋では、徹底した衛生管理のもと、ケージ飼い、平飼いで合計約40万羽を養鶏する大規模な農場をもち、一般のお客様が立ち寄りやすいスーパーなどにも安定的にたまごをお届けしています。
さらに、農家直販のような「直売所」も展開していますので、スーパーで買う以上に、より新鮮なたまごや、直売所まで足を運んだからこそ出会えるお得な限定品、たまごの詰め放題などもお楽しみいただけます。
まとめ
いかがでしたか?「おいしくて安全なたまご選び」は
- ・養鶏場の衛生面や環境が良いこと
- ・たまごの鮮度と、最適な保存温度を保っていること
- ・与えられている飼料によって味わいや栄養が異なる
というような点がポイントになることをお話しました。
ひと言で「おいしくて安全なたまご選び」といえど、食べる人のライフスタイルやたまごの利用頻度やこだわり度によって、さまざまな選び方があるかと思います。
それぞれのニーズに沿った、商品や販売スタイルをご用意していますのでぜひ、いろいろなたまごを味わいながら、「私のお気に入りのたまごはコレ!」というたまごを見つけてみてくださいね。