たまごコラムcolumn

【たまご】を電子レンジで調理するとなぜ危険?安全に調理するポイントUPDATE. 2021.9.29

たまご_電子レンジ_破裂_02

 

日々の食事づくりに大活躍する食材と自負している【たまご】と同じくらい、調理アイテムのひとつとして欠かせないのが「電子レンジ」ではないでしょうか。

 

スイッチひとつで温めたり蒸したりと、今の私たちの食生活において調理道具のなかでもかなり活躍度の高いものであることは間違いありません。

 

この大変便利な電子レンジですが【たまご】を調理するときは注意が必要です。

 

そこで今日は電子レンジでたまごを調理するのがどうして危険なのかや、安全・安心して時短調理するためのポイントをご紹介します

 

 

電子レンジは現代人にとって必需品!

 

スマホやパソコン、冷蔵庫など私たちの暮らしに欠かせない家電製品はいろいろありますが「電子レンジ」も、自宅にあるのは当たり前な世の中。電子レンジのない生活は考えられないというくらい、みなさん日々使われていますよね?

総務省統計局の調査によると現代の日本で「電子レンジ」の普及率はなんと97%以上!

 

 

たまご_電子レンジ_破裂_01

参考資料:総務省統計局ホームページより

https://www.stat.go.jp/data/zensho/2004/taikyu/gaiyo1.html

 

もはや電子レンジはほぼ、どの家庭にもあり、忙しい現代人にとって「電子レンジのない生活は考えられない!」必需品といえます。

 

しかしこの大変便利な電子レンジを使って【たまご】を調理するときには、気をつけなければならない点があるのです。

 

【たまご】は電子レンジでの加熱で、破裂の危険があります

 

大事故には至らなかったものの、食材を温めるときに加熱中のものから「パーーン!ッ」と音がしてびっくりした経験がある方もいるのではないでしょうか?

 

電子レンジで温めるのを注意しないといけない食材として

 

・水分の少ない食材・・・さつまいも、にんにくなど

・粘度の高い食材・・・カレーやシチューなど

・薄い膜や皮に包まれている食材・・・ウインナー、たらこ、トマトなど

 

などがありますが、【たまご】も見事に「薄い膜」「殻」に包まれている食材です。

またゆでたまごは、水分の少ない食材ともいえます。

 

生たまごやゆでたまごを電子レンジで調理するとき手段を誤ると、とても危険なのです。

 

 

なぜ【たまご】は、電子レンジで温めると破裂することがあるのか

 

たまご_電子レンジ_破裂_07

フライパンや鍋では破裂しないのに、なぜ電子レンジでたまごを加熱すると破裂を起こしてしまうのでしょうか?

食材の内側から加熱する電子レンジの仕組みとたまごの構造によるもの

 

フライパンや鍋を使いお湯や電気、ガスなどで調理していく場合は、食材の外側から加熱されています。

 

これに対して電子レンジは「マイクロ波」という電波が、食材の内側から加熱するという仕組みになっているため、先述したような食材は破裂の危険性が高くなるのです。

 

たまごであれば、まず「黄身」から加熱されます。

加熱された黄身は卵白と殻に密閉された状態。

密閉状態の黄身の内圧が高くなると加熱温度は100度以上になります。

 

黄身は、さらに熱で膨張し卵白と殻を押し破って外気に触れ、殻から出ると急激に減圧されます。

その結果、水蒸気爆発を起こしてしまい破裂してしまうのです。

 

 

もしレンジを使って加熱するなら「穴をあける」「切る」を忘れずに!

 

しかし、やっぱり便利な電子レンジでの調理。

 

もし方法があるならば時短にもなるのでレンジで安全・簡単に調理できる方法を知っておきたいですよね。

 

大きなポイントとしては「穴をあける」「切る」など、とにかく空気の通り道をつくってあげるという点です。

 

例えば・・・

・生たまごは、解きほぐしてから、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ調理をする

・生たまごを解きほぐさず(ポーチドエッグなど)つかう場合は、黄身に爪楊枝など穴をあけておく

・調理後はすぐ取り出さずに、レンジ来ないで少し冷ましてからとりだす

・ゆでたまごは半分に切るなどして、空気の逃げ道を作る(丸のまま加熱しない)

 

このひと手間で、たまごをレンジで調理する際の破裂を防ぐことができます。

 

 

電子レンジで手軽につくれる調理できるグッズも

 

忙しい主婦のお助けアイテムとして、最近は電子レンジでも簡単に作れるグッズもたくさんあります。これらの使い方もやはり「穴をあける」「解きほぐす」などを行ってから料理するものが多いですね。

 

100円ショップにも、こんな便利なグッズがありました。

 

レンジで簡単!温泉たまご

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専用の容器にたまごを割り入れ、安全のため黄身に穴をあけてチンすればで温泉たまごができます。

 

卵グッズ_藤野屋_13

めちゃくちゃ簡単に温泉たまごがつくれます!

 

レンジで作れる目玉焼きグッズ

 

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たまごを割り入れ、水を少し加えてチンすれば、目玉焼きができるというグッズ。フライパンなしでもヘルシーな目玉焼きが作れるんです。

こちらもレンジでチンする前に、必ずフォークなどで黄身に穴をあけるようにとの記載がありました。

 

 

安心・安全に調理するなら、やっぱりフライパンや鍋が安心

 

今回は【たまご】を電子レンジで調理すると、なぜ破裂するのかや安全に調理するポイントをご紹介しました。

 

電子レンジの仕組みやたまご構造を事前に理解しておくと、電子レンジで破裂などの事故をおこさず、便利で簡単にたまご料理をつくることができます。

 

しかし、私どもたまご屋としては、せっかく鮮度とおいしさにこだわって作ったたまごですから、できれば危険なく食べていただけるとうれしいです。

ですので少々手間はかかりますが、やっぱりお湯でゆでたり、フライパンや鍋で焼いたり煮たりして食べていただけると安心ですね。

 

ぜひ安全をしっかりと考慮しながら、たまご料理を楽しんでください!

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