たまごコラムcolumn

相次ぐ食品の値上げラッシュ。「たまご」の価格の現状はUPDATE. 2022.8.03

 

たまご_価格_高騰_01

新型コロナや世界情勢をうけ2022年は、たくさんの食品や日用品が値上がりしていますよね。特に家計を預かる主婦にとっては、頭を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そして、相次ぐ価格高騰の波は、私たち養鶏業界にも及んでいます。

 

今日はこの値上げラッシュのなかで、たまごの価格における現状や私たちの想いをお話ししたいと思います。


価格の優等生の「たまご」も値上がりをしています

 

パンや小麦粉、サラダ油etc・・・これまで普段使いしていた食品が、じわじわ値上げされていくなか、「価格の優等生」として、安価で使いやすい日常的な食材としてみなさんに取り入れていただいている「たまご」も、残念ながら値上げを余儀なくされています。

 

私たち生産者としては「良質なたまごを良心的な価格で」という想いは変わりませんが、現在の世の中の情勢を受ける中で、致し方ない決断をさせていただいている状況です。

 

 

たまごの価格が値上がりしている理由

 

たまご_高騰_02

 

たまごが値上げとなった最大の理由は、鶏たちが食べる「飼料(エサ)」の高騰によるものです。

 

養鶏業界では今、とにかく飼料代の高騰が止まらない状態です。全農のプレスリリースによると、2022年7〜9月の配合飼料供給価格が、平均で1トンあたり11400円の値上げになっています。

 

ちなみに藤野屋のポートリー(ケージ飼い)では、約23万羽の鶏が毎日たまごを産んでくれています。その鶏に必要な飼料の量は毎月約700トンですから飼料にかかるコストの値上げ幅は、かなりものであることがお分かりいただけるかと思います。

 

弊社もこれほど飼料のコストが高騰したことは、過去にもほとんど経験がありません。それほど私たち生産者も我慢を強いられているのが現状です。

 

エサ代が上がっている理由は「穀物」の輸出激減

 

たまごの値上げの原因が飼料代であるとお伝えしましたが、ではなぜ飼料が高騰しているのでしょうか。


さまざまな原因がありますが一番の理由は、麦やトウモロコシなど飼料には欠かせない原料の輸入がストップしているため、高騰しているという点です。

 

鶏が食べている飼料に含まれる原料は、ほぼ海外からの輸入に頼っています

 

日本は様々なものを輸入に頼っている国でもありますが、それは鶏の飼料も同じで原材料のほとんども海外から輸入されたものなのです。

 

ちなみに藤野屋の鶏たちが食べている飼料は「配合飼料」という2種類以上の原材料をブレンドしたものなのですが、原材料のほとんどが海外から輸入されたものを使用しています。

 

藤野屋の飼料について、過去にこちらのコラムでもご紹介しています。

美味しいたまごづくりのカギは良質な飼料にあり

 

養鶏に限らず畜産業界という大きなくくりをみても、飼料の原材料として欠かせないのが「麦」や「トウモロコシ」ですが、長く続くロシアとウクライナ情勢によってこういった主要な原料の輸出がストップしているのが、飼料が高騰している一番の原因です。

 

また、ウクライナは小麦の一大産地であり世界的にみても主要な輸出国であるため、私たち畜産業も大きなダメージを受けています。

 

その他にも円安による影響や海上運賃の高騰も、たまごが値上がりする原因の1つとなっています。

 

飼料の高騰を緩和する措置を適用しています

 

しかし飼料代の高騰を受けて、ただただ困惑しているわけにはいきません!

 

農林水産省は「配合飼料価格安定制度」という制度を設けています。

これは飼料代が暴騰した際に国や私たち生産者、飼料メーカーが資金を出し合う価格緩和措置です。

 

現在は暴騰した飼料代を何とか安定した価格に調整し、少しでも消費者にも買い求めやすい価格になるよう、国や企業は我慢と努力を強いられている状態です。

 

 

こんな時代だからこそ「たまご」を無駄なく活用して食べてほしい

 

私たち生産者としても、たまごの価格を値上げせざるを得ないこの状況は、心苦しいものがあります。しかしこういったご時世だからこそ、価格の優等生であるたまごは、やはり日々の食生活に欠かせない食材であると自負しています。

 

また、値上がりによってたまごを買うことを控えてしまう人増えると、さらに値上げをしなければならないという負のスパイラルな状況にもなりかねないので、私たち生産者としては「とにかくたまごを毎日食べてほしい!」と考えています。

 

しかし毎年の傾向として暑い今の季節は、煮物など調理する機会が減ったり、生食に抵抗を感じる人も増え、どうしてもたまごの消費量が落ちる季節でもあるのですが、夏バテになりやすい時期こそオススメな食材なんです!

 

夏こそ栄養価の高いたまごを意識して食べましょう

 

これまでコラムでも幾度となくお話しさせていただいていますが、たまごはビタミンCと食物繊維を除く栄養素が、ほぼ含まれた非常に優れた食材です。

 

夏に不足しがちといわれるタンパク質やビタミンを簡単に取り入れられるたまごを、この時期に積極的に摂ることで、夏バテしにくい健康な体を維持することができます。

 

たまごが夏バテにも有効であることはコチラのコラムでもご紹介しています。

サプリメントより効果的?たまごは夏バテにも大活躍のオススメ食材!

 

夏こそ積極的にたまごの食生活を送ってみてくださいね。

 

 

私たちの願いは、お客様がたまごを食べて健やかな毎日を送っていただくこと

 

たまご_高騰_03

 

たまごの価格高騰は今後の社会情勢によって変化は否めない状況となっています。

 

毎日たまごを味わっていただいている消費者の皆様にとって、日々の食生活に影響があるかと思いますが、私たち生産者の想いは「たまごを食べて健康な食生活を送ってほしい」ということです。

 

ぜひ身近な食材の代表格である「たまご」を無駄なく食べていただけたら幸いです。

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